揺れ動く・・。

2001年10月26日
デートらしいデートをした日。
ドライブ。楽しかった・・。
観覧車に乗った。
彼女になった気分だった。

そして楽しい一日が終わり別れの時間が
近づいた時、楽しさが虚しさに変わった。

別れた後の電車の中、メールを打っていた。

本当は「楽しかった」お礼のメールを
するはずだったのに、
それは違った内容になっていた。

「もう終りにしよう・・」
楽しい時間が、逆に心を切なくする。

そしてもう本当に終りにしようと思った。

家路につく。
やりきれない・・。
涙が止まらなかった。

やりきれない気持ちを誰かに聞いてもらいたくて
ネットの友に打ち明けた。

「別れることにしたんだ・・。」

ネットの友はいつも私の気持ちを和ませてくれる。
だけど、その日はだめだった・・。

ずっと彼の事が気になっていた。
別れのメールへの返信もなく、
本当にオシマイなんだなぁって、
自分から告げた別れなのに
切なく悲しく・・。

夕方までネットの友と話していた。
そしてなんとか立ち直ろうと決心した時に
彼からメールが・・。
なんてタイミングなんだろう。

その内容は・・
我慢する事ができなくなった。
「本当に好きだった・・。」
「奈緒の携帯番号ずっと残しておくから。」

そして「唯一撮った写真、送ります。」・・
唯一撮った写真、それは私が写真を撮られるのを
ずっと拒んでいて、本当に唯一撮った一枚だった。
その写真は、2人で写した写真・・。

もうだめだった。本当にだめだった。
そのメールのあと、彼のMSNが立ち上がり
禁止にしていた彼を、解除してしまった。
それは私の心を開放するかのように。

そして彼との関係を続ける事になった。
離れる事のできない運命なのかもしれない。


彼への提案

2001年10月25日
逢う以外に、メールや電話も頻繁になってきた。
どんな形でもいいから彼と繋がっていたかった。

一日でも連絡が取れないと、
彼が離れていきそうな気がして・・。
だから逢えない日の電話やメールは
毎日欠かさなかった。

そんな私でありながら、もう一方の私は
「終わりにしなきゃ・・」と思ったり・・。

「ねぇ、このままだと彼女に悪いから・・。
彼女の事少しでも想っているんなら、
彼女に連絡してあげて。
そして出来る事なら上手くいって欲しい。」

こんな勝手なこと言ってる。

彼は
「もういいんだ。向こうもめったに連絡してこないし、このまま終わるよ。」

「でも、彼女はそんな事思ってないかもしれない。
本当は一緒にいたいって思ってるかもよ?」
「・・期限決めようか?9月中に
彼女と別れられなかったら、私との関係は
そこでオシマイにしよう。」

本当に勝手だ・・。

彼は
「わかった。奈緒がそう言うんならそうする。」

こんな勝手な事言いながら、彼と繋がっていたい。
そして彼を独占したい気持ちが会話の中に
出ている。
私は最低だ。

私の提案を彼は了承してくれた。

彼の気持ちは私のほうに傾いてきている、
そう感じて、胸が熱くなった。

2つの私が一つになり始めた日だった。
大切な人に気遣う気持ち。
私自身より相手のすべてを優先したい。

だけど、優先したいはずの相手に
私のすべても受けとめて欲しい。

贅沢になってくる。

私は言った。
「あなたとずっと一緒にいたい」

彼は・・なんて言ったんだろう。
多分それに対して返事がなかった気がした。

それでもいい。
私の心の声を伝えたい。
ただ伝え続けた。

「愛してる」「一緒にいたい」

そしてふと気付く。
「負担になってる・・」

そして聞いてみる。
「負担になってない?私の気持ち」

彼は・・一言返事した。
「負担に思ってないよ。」

その日は、その一言だけで
幸せになった。
それだけでもいい。「それだけ」
いつも思う気持ち。

それが何時の間にか「もっと・・」
変化していく。
次の私は、相手を気遣う気持ちを優先する以上に
私自身を優先していた・・。

その時は、逢いたい、それだけを考えよう、
そう思ったはずなのに。

一人の時間が、逢いたい気持ちに
余計な感情までプラスしてしまう。

彼女との関係はどうなんだろう?
毎日連絡取り合ってるのかな。
私は・・・遠距離で逢えない彼女の身代わり?

彼の事言える立場ではないのに、
恋とは本当に自分勝手だ。

次に逢った時、聞いてはいけないと思いつつ
確かめてしまった。
心が苦しかった。それを開け放ちたかった。
そして・・
それ以上に苦しむ事になってしまった。

「彼女に連絡取ってる?」
「うん、たまにだけど。」

「彼女に対して対して後ろめたくない?」
「・・・それは・・ある」

聞くんじゃなかった・・。後悔した。
聞きたかった事がたくさんあったけど
もうそれ以上は聞けなかった、怖かった・・。

私だけ見ていて!
聞いてしまうと欲が・・出てしまう。

今のままの関係でもいいから
続いていたい。
我慢しよう。我慢しなきゃ・・。
その日は、無理やり自分に言い聞かせた。

そして次に逢った時、
もうだめだった・・。我慢できなかった。


彼が帰ってきた。

2001年10月22日
ようやく帰ってきた。
一日千秋の想いとはこんな感じだろうか。

デートの日。
ときめいていた。
そして例のごとく2人きりになれる場所へ。
逢えない時間が私の気持ちを熱くした。

やっぱり愛してる。再認識した。
それと同時に、怖くなった。
これ以上逢うと止まらなくなる・・。

つい言ってしまう。
「もう終わりにしようか?」
彼はしばらく無言だった。
そして一言「また逢いたい・・」

私はホントにバカだ。
素直になれば「逢いたい」のに、
こんなこと言ってしまうなんて・・。

そして別れた後の彼からのメール。
「先の事考えていないのかもしれない。
というか、考えようとしなかったのかも。
それぐらい奈緒と一緒に居るの楽しいから。
でもいつか別れが来るって思ってるよ。
だけど今はそんな事考えたくない!」


私も・・先の事考えるのは後にしよう。
今は「逢いたい」それだけ考えよう。
気持ちを改めた。

「今奈緒のこと一番に思ってるのは僕だから」
その言葉を胸に刻んで・・。

主人の事

2001年10月21日
私の主人は、ホスト。
意外にホストと結婚している人は結構いる。
うまくいっている家庭もたくさんある。

私も表向きには「仲のいい家庭」である。
勿論今までずっと辛い事ばかりだった
わけじゃない。

実際、「今の彼」と出会うまでは、
幸せだったんだろう。

ただ、幸せだと感じた時はいつかな?って
思い返してみると、わからない。
それじゃ辛い事はいつだったかな?
それは・・・たくさん思い出せる。

例えば、たくさんの女からのストーカー行為。
例えば、毎年恒例のようにあった傷害事件。
例えば、毎日の些細なケンカ。

それでもただ「信じる」
これだけで
その事を乗り越えてきた。

それでも主人自身のいいところはたくさんあった。
子供への愛情は人一倍ある人だ。
そして、私への気遣いからか、
毎日遅くなっても帰宅していた。

だけど・・
今の彼と出会って、信じる気持ちの使い方を
間違えたんじゃないか?
そう思ってしまった。

信じられない事実も、無理やり信じよう。
それは信じるという言葉で、
現実逃避してただけ・・。

現実逃避の繰り返しは、私自身の感情を
殺してしまったようだ。

いつのまにか、私は「私の本音」を述べる場所を
失った。

そして今・・
失ったと思ったその場所が、彼と出会って
彼の中に、本音を言える場所を見つけた。

彼は「信じがたいこと」を「信じろ」と
押しつけたりしない。
「信じてもらえるようにするから」
私の心の靄を一つ一つ消し去ってくれる。


彼といる私は、私らしく居られる。

主人と居る時の私は・・・・私なのか。


彼は実家に帰ってしまった・・。
戻ってくるのは1週間後。
彼と別れた直後から、彼に逢いたくて
逢いたくて・・。
たった3度逢っただけなのに。

彼が実家に到着したと報告してきた。
彼の実家から私までの距離の長さ、
それと同じぐらい私の気持ちに
ポッカリ穴があいていた。
「近くにいないんだ・・逢えない・・」

切ない気持ちのまま、翌日彼に電話した。
彼は帰ったとたん
38℃以上の高熱になったらしい。

驚いた。
熱の高さに驚いたというより、
その事が我が身のように感じた事に
驚いた・・。

今までこんな気持ちになった事あるだろうか。
主人が熱を出している時、
こんなに心配した事はない。
変わってあげたい・・、
そう、我が子が苦しんでいる時に
思う気持ちと同じぐらい心配した。

愛してる。ハッキリした。
これが「愛してる」の本当の気持ちなんだ・・。
10年間連れ添ってきたあの人への
気持ちはなんだったんだろう。
これまでの私の恋愛を見つめなおした。

付き合ってきた人は、何人もいたけれど、
これほど相手を求めた事あるのだろうか。
・・・一度もない。一度もなかった・・。

早く帰ってきてほしい。逢えなくてもいいから
少しでも私の近くにいてほしい。

そう願いながら毎日のように電話した。
その間に次の約束が交わされた・・。
よかった、また逢えるんだ・・。

****************************************
私の主人は、世間から見ると最低な職業だ。
女性を相手にする仕事だ。
この10年間、何度も悩まされた。
でも、我慢してきた。
我慢してるうちに「我慢」が「当たり前」に
変化した。
楽しい事より辛い事が多かったけど
「当たり前」になってしまった感情は
辛さを辛さと認識しなくなってしまった。
その事は、また今度この日記に綴りたい。

その後は・・。

2001年10月18日
1度目の出逢いが、たった1時間。
2度目に逢うまでの間は1週間。

その間に毎日のようにメールしました。
短い間に恋心が募り・・。

彼も私の事が気になってたといい、
私もヒトメボレだったから・・・。
1度逢うだけで終わるはずなかった。

そして2度目の出逢い。
その日は9時間一緒にいた。
前よりは長く居れたし、初めてのデートには
充分過ぎる時間だったけど、
それでも別れる時辛かった・・。
楽しく別れられなかった。

次の約束もあいまいなままに終わり、
そしてまたメール。
もう完璧だ。
小さなトキメキが愛に進展してしまった。
すんなり実る愛じゃないけれど・・。

いっぱいの障害がある。
私が結婚している事。彼に彼女がいる事。
7歳も年下だという事。彼の職業の事。
だけどそれを乗り越えようと思ったぐらい
好きになってしまった。

3度目に逢うのは、彼が実家に帰る前だった。
それからはもう止まらなくなってしまった・・。


初めて会った瞬間から、気になってしまった。
これがヒトメボレ?

一目惚れなんてあるはずがないと
31年間思ってきた。

いままでの私は、出会いがあっても、
興味すら沸かなかった。
それは・・結婚しているから。
それなのに・・。

最初に出会って別れた瞬間からずっと
彼のことが頭から離れなくて。
教えてもらったメールアドレスに
不安ながらも送ってしまった。

その時我慢していれば今までの私のままで
いられたのかもしれない。
苦しい経験しなくてもよかったかもしれない。

もう後には戻れないし、苦しい時がほとんどだけど
やっぱり彼にメールを送ったこと後悔していない。

彼に惹かれたのは何故だろう・・。
よく考えてみる。
理由は・・なかった。
ただ惹かれていた。

私は年下なんて一つでも下なら、
恋愛の対象じゃなかった。
それなのに7歳年の差があっても惹かれてしまった。

今の私は彼といる時だけが幸せ・・。



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